
【開発秘話】0.5合から炊ける土鍋”竹泉釜”ができるまで
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一膳だけ、ふっくら炊けた。
電子レンジで、0.5合から炊ける土鍋『竹泉窯』のお話
毎日ごはんを炊いていると、「今日はちょっとだけでいいな」と思う日がありませんか。
お茶碗一杯分、0.5合くらいで十分です。
冷凍のご飯でも良いけれど、やっぱり炊き立ての美味しさには敵わない。
気軽に美味しく炊ける方法はないものか。
そんなことを思いながら、次の商品のアイデアを考えていました。
もっと簡単に、早く美味しく炊けるような土鍋は作れないだろうか・・・。
そうしてたどり着いたのが、
“電子レンジで少量のご飯が炊ける土鍋”という発想でした。
もちろん、最初からうまくいったわけではありません。
レンジで加熱するとどうしても水分がこもりやすく、
べちゃっとした仕上がりになってしまいました。
蒸気の逃げ道はどこに設けるべきか。
少量でも対流がしっかり起きるか。
そんなことを考えながら、試作品の土鍋を作ってはご飯を炊く実験を繰り返しました。
目的ははっきりしていました。
0.5合でもふっくら、つやつやと炊けること。
レンジの中でも、お米が“炊かれている”と感じられるような仕上がりにしたかったのです。
試行錯誤を続けるうちに、ついに
ちょうど良い加減に炊き上がる土鍋が完成しました。
それがこの『竹泉釜』です。
粒のひとつひとつが立っていて、
湯気の奥から、ちゃんと“ごはんの香り”が立ちのぼる、理想のごはん。
ひと口食べて、思わずうなずきました。
「ああ、これはおいしい」
0.5合というわずかな量を、レンジの炊飯で。
食べきれる分だけ、炊きたてを。
洗いものも少ないですし、火加減を気にする必要もありません。
レンジにかけておくだけで、
欲しい分だけ炊き立てのごはんが出来上がります。
食べたい分を、少しだけ。
でも、炊き立ての幸せを。
そんな炊き方ができる土鍋ができあがりました。
残ったご飯を冷凍しなくていいですし、
余らせることもありません。
食べたいときに、食べたい分だけ。
炊きたてをすぐに食べられるので、
毎日のごはんが少し幸せになりました。
この土鍋『竹泉釜』は、なにも特別な道具ではありません。
ただ、ごはんを少し炊くだけのためのものです。
けれど、それが案外、
ほんの少しの”幸せ”の積み重ねで
生活を豊かに、心にゆとりをもたらしてくれる。
現代では忘れがちな大切なことなのでは、と思います。
竹泉釜が、皆様の生活にも、
小さな幸せをもたらしてくれますように。